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2018年2月 6日 (火)

東芝野球部を存続/佐々木正雄

 神奈川の社会人野球は名実ともに全国最強を誇る。JX-ENEOS(横浜市)は日石時代から都市対抗野球大会で最多11度の優勝を誇り、2番目は東芝(川崎市)の7度だ。かつては日本鋼管(解散)いすゞ自動車(休部)日産自動車(休部)など都市対抗を制したチームがひしめいていた。社会情勢の変化や経営問題により数々の名門が姿を消す中、今まさに経営再建中の東芝は野球部を存続させた。企業が野球部持つ意義は、どこにあるのか。

(中略)

 経営再建中の東芝で野球部の存続が決まった。直接的には利益を生まない部を手放さない決め手は「福利厚生」にあるという。

(中略)

プロからも支援を

 企業やプロに選手を送り出す横浜商大野球部監督佐々木正雄氏(69)に、野球振興、プロ・アマの協力という観点から提言を聞いた。(聞き手・和城信行)

 -社会人野球のチーム数は減っている

 社会人野球の火を消してはいけない。ただ現実的には企業が利益を上げられなければ、野球をやめざるを得なくなる。

 -対策は

 野球界全体、裾野を考えれば、社会人野球は不可欠。アマチュアが衰退すればプロも衰退する。なぜプロ野球からの支援がないのかなと思う。プロ球団が基金を創設するなどして、審査などの透明性を確保して、野球チームを立ち上げようという企業を支援する仕組みを作れないものか。
 プロにはアマを育てる義務があるはず。利益が出ている球団はあるのだから、垣根を下げ、まずは社会人野球に還元したらいい。
 それが大学、高校に広がれば底辺拡大になる。

 -野球選手の受け皿としての社会人野球とは

 私自身、チーム強化の目標はもちろんであるが、選手が野球を通じて社会に役立てるよう成長させることが大事だと考えている。会社員として野球をやる社会人野球には、大学とも違う社会性や責任感が当然出てくる。野球選手が企業を支える人材になっていけばいい。

 -社会人チーム側にもできることはある

 子どもや、その親御さんに野球の素晴らしさを伝える活動を、ぜひお願いしたい。それが大学も高校も手伝うことができる。長男(社会人野球)がしっかりしてくれないと、次男、三男もね。
 異業、同業を問わずに企業チームが切磋琢磨していたころのように、多くのチームに復活してほしい。その手助けするのがプロの役目。

ささき・まさお 横浜一商高(現・横浜商大高)-日大。横浜商大監督として34年目。神奈川大学野球リーグで6度の優勝に輝き、岩貞(阪神)らを輩出。全日本大学野球連盟監督会会長も務めた。

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