2007年11月15日 (木)

直球で伝える36年の思い-牛上 義明さん

 ○…「私学だからこそ続けてこられた。先代と現在の理事長、校長先生方のおかげだと感謝している」。20年以上野球の指導歴があり、高校野球の育成と発展に貢献した人に贈られる「育成功労賞」を今年受賞した。母校でもある横浜商科大高校で、コーチ、監督、責任教師と36年間にわたり野球部の指導に携わった。3年前に責任教師は引退したが、現在も同校で教鞭を執る。

 ○…「子どもの頃、スポーツと言えば野球しかなかった」。当然のように始めた野球。高校時代、今でも忘れられない思い出がある。3年生の夏に神奈川大会で優勝。その大会で18人までのベンチに入っていた。しかし、当時の甲子園でベンチに入れるのは14人。そこで悔しくもメンバー入りを逃した。大学進学後もその経験が尾を引き、野球を続けることをためらったという。しかし、「どうせ他の部に入っても補欠になるなら、野球部でなろう」と継続を決意。その後、母校の野球部で生徒たちを育てる望みを実現させた。

 ○…平成元年の甲子園出場は忘れられない出来事だ。「20数年ぶりに行けたことが本当に嬉しかった」。秋季県大会の初日、甲子園運動出場を悲願していた祖父の遺骨が眠っている寺社を掃除した。そしてその日から横浜商大高は勝ち進み、遂に念願の甲子園出場を果たす。「願いを叶えてくれたのかもしれない。やっと恩返しができた」。生徒たちを厳しく叱ることもあったが、フォローすることも大切にしてきた。「逃げ場を作ることも必要」。その指導方針は現在でも変わらない。「何でもいいから、上手くなろうと思って努力することが社会に出たときに活かされる」。シンプルだが、一貫した強い思いがそこにはある。

 ○…最近は休日にゴルフを楽しむ。「決して上手ではないけど、今は月3回以上行っている」と照れ笑い。長年付き合った野球とは違う、新たな楽しみに情熱を傾けているようだ。

タウンニュースより

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